秘密。
「おい、冬真」
南は面倒臭そうにこちらに振りかえると、冬真を呼び
「一年の担当、お前だろ?後始末しとけ」
そう言った。
どうやらこの階は一年らしい。
そういや冬真も一年だったっけな。つまりは、責任者ってこと?
冬真はというと
「え、やだ。ねーちゃんといる」
と言ってあたしに抱きついてきた。
んー……冬真があたしより背ぇ高いと変な感じがするなぁ。
って思いながらも抱きつかれたまま南の方を見ると
「………冬真」
さっきと同じ低ーい声をお出しになられたのであった。
ピリピリとした空気に周りの生徒達も動けに動けず。