秘密。
とまぁ特に何かを難しく考えないってのがあたしのポリシーでして。
うん、どうでもいいよねそんなこと。
暫くしてあたしはバイクを一角の空き地に停車させた。
そして財布と携帯だけを入れたバックを引っ張り出して
「さてと、寝床探しでもしますかー」
キラキラと光の舞う夜の街へと足を踏み入れた。
周りを見る限り目に映るのはホストクラブ、風俗、キャバクラといった店。それからラブホテル。
そんな所に通う人間の群れ。
あんまりこういうことするとアイツに怒られるけど仕方ない、と割り切ってあたしはその中心を歩いている。
セミロングの黒髪に胸や背中の開いた膝上10センチの淡い水色のワンピースを着ているあたし。
こんな姿で歩いていれば、必ず
「ねぇ、これからイイとこいかない?」
獲物は現れる。