秘密。



とまぁ特に何かを難しく考えないってのがあたしのポリシーでして。



うん、どうでもいいよねそんなこと。



暫くしてあたしはバイクを一角の空き地に停車させた。



そして財布と携帯だけを入れたバックを引っ張り出して




「さてと、寝床探しでもしますかー」




キラキラと光の舞う夜の街へと足を踏み入れた。




周りを見る限り目に映るのはホストクラブ、風俗、キャバクラといった店。それからラブホテル。


そんな所に通う人間の群れ。




あんまりこういうことするとアイツに怒られるけど仕方ない、と割り切ってあたしはその中心を歩いている。



セミロングの黒髪に胸や背中の開いた膝上10センチの淡い水色のワンピースを着ているあたし。



こんな姿で歩いていれば、必ず




「ねぇ、これからイイとこいかない?」




獲物は現れる。





< 4 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop