秘密。






「いいよ、どこ行く?」



馴れ馴れしく肩に腕を回してきた男に笑みを見せて答える。



ありがとう引っ掛かってくれて、という意味を込めて。




あたしがそういう女だって勘違いした男は欲だけの滲み出る視線であたしを見下ろす。



「近くにいい所あるんだ」



そして欲を満たす為の場所へと歩き出し、あたしもそれと同じように歩き出した。





そう何分もかからない内にたどり着いたホテルにチェックインして部屋へと向かった。



ここら辺のラブホテルの中では結構新しい。



これならベッドも期待出来るかも。



そっと小さく笑みを漏らした。






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