秘密。


翌日。日の出と共に起きたあたしは今だに寝ている男を跨ぎホテルを後にした。



夏、だと言ってもまだ少し肌寒い。


ワンピースの上に来ていた上着はバイクの所においてきてしまった。



「さむっ」



あたしは両腕で体を包みながらバイクの置いてある空き地まで行った。




「あたしのバイクちゃん、ただいまー」



意味分からんことを言いながらあたしはバイクに跨りアイツに電話を掛けた。


午前5時25分。



「……まだ夢の中とか?」



アイツ、低血圧だからなー。



そう思いながら発信ボタンを押すと



プルル…


「悠!お前今どこにいる!」




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