傷×恋=幸
ちーが言ったのか…。



親には言うなって言ったけどまさか兄に言うとは…。



ってことはユナにも筒抜けか…。



「母ちゃんたちに言うなよ。ちーが居づらくなったらヤダから」

「案外優しいとこもあんじゃん」

「ん~!?優しくねぇよ」



もう寝る。



明日はちーと散歩行くし…。



「母ちゃんいんのかな?」

「夏休みは忙しいから店じゃね?」

「お前、どっか行け」

「考えといてやる」



少しウキウキしながら寝た。



俺、ちーに惚れてんのかな…。



物音がして目を開けると悠都がバッグに勉強道具を入れていた。



「ユナんち…?」

「図書館行ってやるよ。バイトもねぇから夕方までな」

「行ってらっしゃい…」

「母ちゃん仕事行くって」



やった…。



ちーとふたりだ…。



急に目が覚めて体を起こした。



リビングに行くと仕事に行く用意をしてる親父。



母ちゃんも急いでる。



「行ってらっしゃい」

「「行ってきます!!」」



行った行った…。



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