傷×恋=幸
寝て、喉が渇いて数回起きた。



水分を摂取しまくり、次の日の朝には頭痛だけを残して熱が下がって。



腹が減って静かなキッチンに立った。



ちーがソファーで寝てるからイタズラしようかとも思ったけど、母ちゃんにバレたら殺されかねない。



なのでやっぱりやめた。



冷蔵庫を開けて見つけた魚肉ソーセージをモグモグ…。



まだ満たされなくて牛乳と食パンを食べた。



「風…都…?」

「治った」

「熱下がったの?よかったね」

「ココアねぇの?」

「作ればあるよ。クリームはもうないけど」

「じゃあいらね」



汗をシャワーで流してスッキリしたとこで母ちゃんが目覚めてきた。



朝はあんまり機嫌がよくない母ちゃん。



「治った」

「病み上がり」

「だから?」

「おとなしくしとけって意味」



眠そうだ…。



だけどちーには笑顔で『おはよう』って…。



うちの両親に溺愛されてんな、ちー…。



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