傷×恋=幸
【千衣】
三者面談の後、サキさんとユズさんにリビングに呼ばれた。
『学費の心配はしなくたっていい。今まで通り、学校行っていいから』
サキさんにそう言われ、溢れる涙を止められなかった。
母と話したユズさんが、手を握りながらこう言った。
『千衣ちゃんの母親に大口叩いちゃった。全部うちで面倒見るって』
風都に拾われて、この家族にお世話になって。
悠都君は今から大学だし、あたしと風都の学費までなんて…。
申し訳なくて首を縦には振れない。
バイトまでさせてもらってて、さらに食費も受け取ってもらえなくて。
経済的な面で世話かけっぱなし…。
「学校行かないっ…」
「やめたら後悔する」
「でもっ…これ以上迷惑かけられませんっ!!」
「俺は千衣ちゃんのために頑張っちゃいけない?」
「えっ…」
「同じ屋根の下にいて、同じメシ食って。一緒に笑ってりゃ、もう家族でしょ」
「だけどっ…」
「俺はそう思ってるけど、千衣ちゃんには余計なお世話?」
違う…。
三者面談の後、サキさんとユズさんにリビングに呼ばれた。
『学費の心配はしなくたっていい。今まで通り、学校行っていいから』
サキさんにそう言われ、溢れる涙を止められなかった。
母と話したユズさんが、手を握りながらこう言った。
『千衣ちゃんの母親に大口叩いちゃった。全部うちで面倒見るって』
風都に拾われて、この家族にお世話になって。
悠都君は今から大学だし、あたしと風都の学費までなんて…。
申し訳なくて首を縦には振れない。
バイトまでさせてもらってて、さらに食費も受け取ってもらえなくて。
経済的な面で世話かけっぱなし…。
「学校行かないっ…」
「やめたら後悔する」
「でもっ…これ以上迷惑かけられませんっ!!」
「俺は千衣ちゃんのために頑張っちゃいけない?」
「えっ…」
「同じ屋根の下にいて、同じメシ食って。一緒に笑ってりゃ、もう家族でしょ」
「だけどっ…」
「俺はそう思ってるけど、千衣ちゃんには余計なお世話?」
違う…。