傷×恋=幸
けなされたのにマジで照れる…。



ちーは俺をちゃんと見てくれてんのか…。



バカみたいな考えかもしれないけど、俺はちーのために生きてもいい。



な~んてちょっと思ったりして。



「風都はあたしの何が好きなの?」

「調子に乗ってんじゃねぇよ。好きだなんて一言も言ってねぇだろ」

「へっ…?」

「せいぜい追いかけとけ」



一生、俺の後ろからついてくればいい。



たまに振り返って抱きしめてやるから。



本当は常に抱きしめてたいけど…。



安心とか与えたくねぇんだもん。



倦怠期とか、そういうのを感じたくないから常に新鮮味を追加していきたい。



ちーが俺に飽きないように。



次の日、それをクロとテツに言った。



「ちーちゃん可哀想…」

「なんでだよ」

「俺なら安心させてやりてぇもん」

「お前の元カノ、全く安心してねぇじゃん」

「麻衣子は彼女じゃねぇからな」



好きなくせに。



妬かせたくて他の女と遊んでるくせに。



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