傷×恋=幸
まぁちーのモノでもない。



ちーは俺のだけど、俺は誰のもんでもねぇよ。



「大好きだよ、風都」



1日1回は『好き』って言葉を聞かなきゃ気が済まない。



それを知ってか、ちーは毎日俺に『好き』って言う。



「ね、ねぇ…」

「ん?」

「ここ、誰も来ない?」

「来ねぇよ」

「エッチ…したい…」



ちーが盛ってる。



この1ヶ月ずっとジラして来たからな。



学校でそんなこと言うなんて、相当限界か?



「誰かに見られたらヤダからダメ」

「じゃあどうするの?」

「ちーが我慢すりゃあいいんじゃねぇか?」

「むぅぅぅ~…」



ヤバいよ、マジで。



今日のちー、カワイすぎ…。



そしてもっと俺を求めたらいいと、心の中で思った。



「お家…帰ろう?」

「じゃあカバン持ってきて?」

「うん!!」



相当限界なのか、パタパタ走ってカバンを取りに行ったちー。



求められるならなんだって嬉しい…。



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