傷×恋=幸
どんな痕跡だろうが誰に付けられようが、そんなの絶対ヤダ。



ちーは全部俺のもんだから。



「痛いよバカぁ~…」

「ついでに夜まで待つのやめたから」

「へっ!?」

「ヤりたかったんだろ?」

「その言い方超イヤ…」

「じゃあ…食わしてやるから思う存分味わえば?」

「もっとイヤぁ~…」



うるせぇから少し黙れよ。



喋れないようにキスして、邪魔な長い髪に絡んだ指。



超いい匂い…。



「風都ぉ~…」



俺の下でそんなに気持ちよさそうにねだられたら…。



俺だって限界。



この瞬間のちーはどんな女よりもカワイくてエロい顔をする。



好き故に思うことかもしれない。



だけどちーが俺を誘うから…。



「超気持ちいい…」



正直にそう言ってしまう。



ちーを支配して、今は俺しか視界に入ってなくて。



俺でちーが乱れて、カワイくなって。



たまんねぇ…。



「風都っ…大好きっ…」



俺もちーが大好きだ。



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