傷×恋=幸
うつろな目ぇして…。



結局俺が食ったみてぇになってんじゃん。



「満足?」

「うん…」

「ちーの方がハマっただろ?」

「違うもん…。ただ風都と…触れあいたかっただけだもん…」



俺もそうだ。



ちーとシたいのは、ただ近くにちーを感じたいから。



安心するし、心が満たされる。



好きだからこんな気持ちになんのかも…。



「おい、寝る前に服着ろよ」

「もう目が開かない~…」

「寝てるヤツ着替えさせんの大変なんだからな」



目が開いてるのか開いてないのかわからないような状態で手探り。



服を着たちーは俺の腕に治まって眠りについた。



完璧ちーにハマってんな…。



キレイな寝顔。



いつまでもこうしてたい…。



「ちー…」



いなくなるなんてぜってぇ許さねぇから。



他に行くなんてことになったら…相手殺して俺も死ぬ勢い。



そんな危険なことまで考えるほど、俺の中はちーでいっぱいらしい。



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