傷×恋=幸
ムッとしたちーを膝の上に乗せて首にキスすると少し身をよじる。



「なに盛ってんの!!」

「大声出すなよ。エロいことしてるってバレんぞ」

「うぅぅぅ~…」



でも浴衣脱がせたら着れんのか?



だけど今、このちーに欲情してるから。



「どうする?ヤる?」



プルプルと首を振って拒否。



さすがに浴衣はムリか…。



「どうすりゃいい?誰にも見せたくねぇの」

「ヤキモチ?」

「俺の性格知ってんだろ」



そう言うと嬉しそうにニコニコ笑ってギュッと抱きつかれた。



ちーを見て盛るのなんて久しぶりだ…。



家帰ったら誰かいんのかな…。



仕方なく男子トイレから出て、ちーのクラスに戻る途中だった。



「フウちゃん?うわぁ!!また大きくなったね!!」



あぅっ!!



さっきテツが言ってた中学ん時の元カノっ!!



後ろにいたちーが俺の制服を引っ張った。



不安そうな顔…。



「元気か?トモ…」

「うん、フウちゃんも元気そうだね」



気づけば普通に話しかけていた。



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