傷×恋=幸
ニコッと笑ったトモ。



「ウソだよ」

「へっ…?」

「今彼氏いるよ。この学校の2年生なの」

「先輩か…。そっか、よかった…」

「仕返しは入学式の時に済んでるから。じゃあね!!」



仕返しは入学式に…?



まさか俺をボコッた先輩の中のひとり!?



うっそ…。



女って超怖いんですけど…。



でもなんだかスッキリ。



晴れ晴れした気分のままちーのクラスへ行くと、ちーの姿がどこにもなかった。



このクラスにちーと仲がいいヤツっていねぇしな…。



ケータイを鳴らすとすぐに出てくれてホッとした。



「どこいんだよ」

「探してよ…」

「は?なにそれ」

「風都が邪魔者扱いしたから!!探さなきゃダメでしょ…」

「わかったからヒントくれ…」

「グニュグニュ」



それだけで切れた電話。



ぐ、グニュグニュ…?



意味がわからなすぎる!!



グニュグニュ…なんだソレ…。



とにかく探し回ることにして、1階の使ってない教室から攻めた。



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