傷×恋=幸
滅多に言わないことを2回も言った。



好きだけど伝わらないなら口にするしかない。



「俺はちーを裏切ったりしねぇから。嫌いになったり、好きじゃなくなったら必ず言う。だからちーは」

「風都の言葉だけ信じる…」

「ん、それでいい」



抱きしめ返すちーの腕は細くて頼りないけど、ちーが俺に尽くしてくれる気持ちはデカくて俺を包んでくれる。



ちゃんと好きだから。



「信じてくれりゃあ裏切らねぇ」

「大好き、風都…」



毎日聞いてるちーからの『大好き』は俺の安定剤。



やっぱり俺にはちーしかいない。



「今日襲いに行く…」

「うん」

「お前日に日にエロくなってね?」

「だとしたら風都のせいでしょ?風都の教育が悪いからこんな子になっちゃった」

「ちーの本質じゃねぇの?」

「違うもん!!風都が悪い」



ちーが笑ってられんなら俺が悪くてもいい。



胸に顔を埋めるちーがカワイくてカワイくて顔を上げさせてキスした。



< 209 / 300 >

この作品をシェア

pagetop