傷×恋=幸
どうやら風都はあたしが先に年上になるのが気に入らないらしい。



そんなこと言われてもね…。



「お前は何事も俺より下にいるべきだ」

「意味わかんない。じゃあ勉強頑張ってあたしより上に立ってよ」

「うるせぇ口だな。ソレ以上バカにしたらこの場で塞いでやるから」



ギャァ!!



こんな朝早くに道のど真ん中でチューはヤバいよ!!



「ふ、風都って…バカなんじゃないの!?」

「は…?するわけなくね?なに朝から盛ってんだよ」



風都ぉぉぉぉ~!!



なんかめっちゃ恥ずかしい…。



そしてなんかチューしたくなっちゃったじゃん…。



「ちゅ、チューしても…いいよ?」

「アホか、テメー」



拒否られたぁ~…。



風都ってやっぱり甘くないなぁ~…。



でもあたし、本当にチューがしたいです。



学校について、風都の教室の前。



教室に入ろうとする風都の腕を掴んで、振り返った時に一瞬だけチューした。



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