傷×恋=幸
だけど俺が引く意味なんかねぇし。



俺達、悪いことしてるわけじゃねぇしな。



その前に…。



「ムラムラしてんだけど」

「ムラっ!?」

「お前が家出てから1回しかヤってねぇし」



そう言ったらベシッと頭を叩かれた。



いつの間にいたんだよ親父…。



「クソ、ボケ、ハゲ、エロガキ!!」

「うっせぇな。別に付き合ってんだからいいだろ」

「好きなら大事にしろ!!」

「してっから。親父みてぇに出来婚しねぇし」

「…………ならいい」



いいんだ…。



ってかやっぱり出来婚なのか…。



帰りの車の中、親父に質問してみた。



「親父と母ちゃんってどのくらい付き合ってたの?」

「付き合って…!?ん!?そ、そういうのは…息子に話すことじゃねぇよ!!」



なんだかテンパってる親父が不思議に感じて家に帰ってから同じ質問を母ちゃんにした。



親父が答えなかったことを言うと皿を洗いながらこう言った。



「悠都が出来るまで友達だったって言ったら、ビックリする?」



は…い?



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