傷×恋=幸
えっ、もしかしてうちの両親って…セフレだった感じ?



なんか…聞かなきゃよかった?



「な~んてね。想像に任せる」



真実は闇の中だ…。



俺もコレ以上知りたいと思わなくなってきたし…。



今現在仲がいいから別にどうだっていいんだけど。



俺はちーとふたりの時間が欲しいからガキなんかまだまだ先でいいと思ってるし。



結婚すんなら早いうちに嫁にするけどな。



それからやってきた大晦日、ちーの家にやってきた。



俺からちーをかっさらったヤツ、コイツのことは好きじゃない。



本当に親子だとしても俺はこの男が嫌いだ。



「よく来たね」

「思ってないこと言わなくていいっスよ」

「思ってるよ」



マジで嫌い。



コイツが現れなきゃ、俺は今でもちーと暮らせてたのに。



「風都、ガキくさいよ」

「ガキだから」

「大人になりなよね~…」



だけどちーだって、俺がこの男を恨んでてもいいと前に言っていたから。



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