傷×恋=幸
風都は今までもがいて苦しんでたんだ…。



そんな泣きそうな顔しないで…。



あたしが…風都のそばにいるから…。



手を伸ばすと風都が抱きしめてくれた。



強くて潰れそうなくらい。



「風都っ…」

「なんかダサ…」

「そばにいる…」

「キスして、ちー…」



初めて甘いキスを経験した。



風都の匂いがする…。



大好き、大好き…好き…。



「一応内緒ってことで。母ちゃん達にバレたらヤバそう」

「でも騙してるみたいで…ヤダ…」

「そうか~…。でもかなり…キツくね?」



黙ってるなんてできない。



あたしはここにおいてもらってる身。



隠れてコソコソなんてしたくない…。



「そんなのはいいとして、誰もいねぇうちにヤることヤっとくか」

「ヤダ…。他の女に触った…」

「シャワー浴びてくる」

「そういう意味じゃっ…」



行っちゃった…。



でもまさか…風都と付き合えるとは思ってなかった…。



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