傷×恋=幸
もう絶対イヤだ。



絶対離さねぇ…。



「風都…」

「ん?」

「なに…してんの?」

「押し倒してんだけど?」

「なぜ…?」

「誰もいねぇから」

「か、帰ってくるかも…」

「黙れ。シャワーとか、今日はナシの方向で」

「汗かいたからヤダ!!ヤダヤダヤダ~…。風都、汗くさいよ?」

「は…?」

「汗くさいよ、風都。超汗くさい。ってか臭い」



コノヤロー…。



マジ最悪…。



うまいこと逃げやがった…。



「マジ…臭い…?」

「うん、ヤバいよ」

「本気で?」

「本気本気。今すぐシャワー浴びたらいいよ」

「待っとけよ!!」



ムカつくからぜってぇ食ってやる!!



軽快なスピードで全身を洗ってリビングに出ると、母ちゃんが冷蔵庫に食材を入るている…。



「汗かいたの?」

「うん…」

「服着なさいよ?風邪ひくから」



リビングにいるちーは含み笑い…。



コレ、狙ったな?



ってか俺、あんまり汗かかねぇ体質だし…。



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