傷×恋=幸
なのに悠都君は自分をヘタレだと言う。



あたしから見たら全然うまくいってるように見えるのに…。



ひとそれぞれ思ってることはたくさんあるんだね…。



「ただいまぁぁぁ~」

「は?お前酔ってんの?」

「テツのアホが~、超飲ませっから…くははっ!!」



まだ夕方なんですけど…。



なんで飲んでんの?



「セックスしよ~、ちー」

「酒臭い」

「あっ、ババァ達がいねぇ。悠都、ユナんち行けよ~」



シねぇよハゲが。



バカじゃないの?



「親父にバレたら半殺しだぞ…」

「帰る前に寝るっ!!ってことで~、部屋行こう」



なっ!?



酔ってても力強っ…。



グイグイ引っ張られてあっと言う間に風都の部屋。



カギをかけてヘラッと笑う…。



「カワイイ…」

「ちーちゃん、脱いで脱いで」

「脱がないよ…」

「ん~…、じゃあチューしよ、チュー」

「だからしないっ…」



てば…。



言い終わる前にふさがれた唇…。



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