傷×恋=幸
あたしはソファーで寝て、次の日に目覚めた風都はトイレに直行。



「うぇっ…」

「だ、大丈夫…」

「…………気持ちっ…わり…」



すっごい吐いてるんですけど~…。



さんざん吐いてからソファーでグターッとなってる。



「水かお茶…」

「うん…」



水を渡すと勢いよく飲んで。



またグターッとしてる。



「昨日のこと覚えてる?」

「ブラックアウト…」

「覚えてないのね…」

「なんか言ったか?」

「ううん、なにも」



あんなにカワイイ風都は絶対見れないだろうな…。



あんな風に甘えられたら…ドッキュンしちゃう…。



「親父達…まだ起きねぇのか…」

「絶対怒られるよ。バレてるからね」

「マジか…。自分のこと棚に上げやがって…」

「大人ってそんなもんだよ、たぶん」

「頭いてぇ~…」



もっと見たかったな、あの風都…。



今だけ戻らないかな?



「風都~?」

「あ?」

「なんでもない…」



勿体ないことした~…。



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