コレクター【完】
なんで、
どうして
そんな思いを込めて
兄さんを見つめると、
「あぁ、お前はキレイだね。」
「……に、さん。」
視界がぼやける。
「キレイなまま、とっておきたいだろう?だいじょーぶ。お前の首を切り取ったりなんかしないから。」
「……に…ぃ、さ…。」
「お前はそのままの姿で、僕のコレクションにしてあげるからね。特別だよ。」
あぁ、
兄さん。
愛してる、愛してるよ。
でも、
もう、真っ暗だよ―――…。