秘密の世界
もうずいぶん走った。空がだんだんオレンジ色になりはじめ、そして青く染まろうとしている。
王女は息を切らしていて、もう歩けそうにもない。王妃は我が子を背負い、急ぎながらも歩き出した。
緊急地下通路の出口は森になっており、敵に見つかりづらくなっている。
王妃はまっすぐ走ってきた。けれど、まだ森を抜けられなかった。
王妃は薄暗い中、懸命に足を前に出し続けた。
ふっと、右側に小さな洞窟があった。
王妃はもうくたくたで娘も自分の背中で眠っていたので、王妃はとりあえずその洞窟に入った。
中は真っ暗で何も見えない。王妃はごくっと息をのみ中に入っていった。
あまり奥には入らず、すぐ動けるように入り口に近い岩に腰をかけ、我が子を抱きながらいつの間にか寝てしまっていた。
ふっと気がつくと、まわりは真っ暗で何も見えず一瞬、ここがどこなのか分からなかった。我が子はまだ寝ている。
外では雨が降り出していた。真っ暗なのでまだ夜なのだろう。あたりをぼーっと見渡して
いると、だんだん視界がなれ、少しずつ見えてきた。
(それにしてもこんな洞窟、城のまわりで1度も見たことがないわ。たぶん、もう遠いところにまで来たのかしら。)
王妃はほっと息をつき、少し安心した。
王女は息を切らしていて、もう歩けそうにもない。王妃は我が子を背負い、急ぎながらも歩き出した。
緊急地下通路の出口は森になっており、敵に見つかりづらくなっている。
王妃はまっすぐ走ってきた。けれど、まだ森を抜けられなかった。
王妃は薄暗い中、懸命に足を前に出し続けた。
ふっと、右側に小さな洞窟があった。
王妃はもうくたくたで娘も自分の背中で眠っていたので、王妃はとりあえずその洞窟に入った。
中は真っ暗で何も見えない。王妃はごくっと息をのみ中に入っていった。
あまり奥には入らず、すぐ動けるように入り口に近い岩に腰をかけ、我が子を抱きながらいつの間にか寝てしまっていた。
ふっと気がつくと、まわりは真っ暗で何も見えず一瞬、ここがどこなのか分からなかった。我が子はまだ寝ている。
外では雨が降り出していた。真っ暗なのでまだ夜なのだろう。あたりをぼーっと見渡して
いると、だんだん視界がなれ、少しずつ見えてきた。
(それにしてもこんな洞窟、城のまわりで1度も見たことがないわ。たぶん、もう遠いところにまで来たのかしら。)
王妃はほっと息をつき、少し安心した。