秘密の世界
全員の紹介が終わり、莉奈はまた口を開く。


「ガイ、レミリア、レイヤ、アルトね。これからはそう呼ぶことにするね。あと、敬語もやめて。なんか今更、変だから。」


莉奈がそうゆうと、いきなりガイが立ち上がり、莉奈と肩を組んだ。


「そうだよな!今更だよな!今まで父親と娘だったんだから、今のままでいいよな!いやー俺もなんか窮屈だったんだよ。お前もこのままがいいよな。」


「あっ、う・・・うん。」


(なんか、早まったかも・・・。)


ガイが手を離し、レイヤやアルトと話し出すと、レミリアが莉奈に近づき、小声で話す。


「あんまりあの人を調子づかせない方がいいわよ。すぐに俺様中心男になるんだから。」


「ぷっくっくく。」


「なっなにがおかしいのよ。」


少し赤面になりながら、レミリアが問う。


「いや、やっぱ変わんないなと思って。なんかあの話お父さ、じゃなくてガイから聞かされたとき、私だけ仲間はずれなのかなってずっと思ってたから、何かすっかり気が抜けちゃって。あはは、やっぱお母さんはお母さんだ。あっじゃなくて、レミリア・・・。」



「いいわよ。少しずつで、今まで家族だったんだもの。しょうがないわ。」


レミリアはほほえむ。それにつられ、莉奈もほほえんでいた。



「あっもう1つ質問があるんだけど・・・。」


ガイはもう莉奈の話をまったく聞かず、どこかにいってしまったので、すぐそばにいたレミリアに話す。


「なあに?」


「えっと、私の本当のお母さんは、ちゃんとあっちで暮らしてるんだよね?」







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