秘密の世界
レミリアから笑みが消える。
莉奈は突然、あの夢を思い出した。小さい頃から見ていた、自分と一緒に女の人が走っていて、その女の人が倒れ、死んでしまう。あの悪夢を・・・。


「もしかして、もう・・・。」


レミリアは下を向き、小さくうなずいた。
莉奈は自然に体がふるえるのを必死におさえた。

「なん・・・で?」


「それは、さっきの話の続きになるんだけれど、私たちは王女とレイヤが人間界にいったあと、王妃を含め、ガイとアルト、私、王妃の3手に分かれ、皆の救助に向かった時のこと・・・。」


~回想~


「王妃、私もお供します。王妃だけではとても危険です。私もついて行きます。」



「でも、敵がたくさんいるのですよ!女の子をあんな危険な場所には、行かせられません。私は犠牲を少しでも減らしたいのです。」



「しかし、私たち警備隊は王妃を守る義務があります。私は女ですが、剣には自信があります。あの肌黒い男ほどではないですけど・・・。」


「ですが・・・!」


「大丈夫です。王妃、俺たちも行きますから。」



木陰から男達が現れる。
王妃は目を見開く。


「あなたたち!先に行ったんじゃ・・・。」



「俺たちこうゆう説得とか苦手なんで、こうゆうのはそいつにやらせたほうがいいかと思いまして・・・。」












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