秘密の世界
そのころ、遠くで見ていた男たちは・・・


「なんか入りづらくなっちまったな。」ガイが言う。


「まぁいいじゃないか。女どうし話したいこともあるもんだよ。」アルトが続けて言うと


レイヤが、


「なんか、アルト。ここ数年で老けたな。」

「そりゃ、じじぃの姿してりゃな、そうなるさ。」

ふっとあざ笑いしながら、ガイが続ける。

「失礼な僕はまだ30代だ!それと、莉奈が寝た後は、ちゃんと本当の姿に戻ってたし。けっこう体力使うんだぞ、あれ。」

「そりゃご苦労なことで。」

ガイは人ごとのようにあしらう。本当はガイがやるはずの役だったのに。とアルトは心の中でつぶやいた。


「それより、あいつ決めたな。王女になること・・・。」

ガイが真剣なまなざしで、レミリアを抱いてほほえむ莉奈を見た。


「ああ。」

それにレイヤが答える。
ガイは苦く笑った。


「『いやだ』って言えば、俺たちは民を無視して莉奈を守れたのにな。俺はあいつに何も父親らしいことしてやれなかった・・・。」


「そんなの僕らもだよ。」


3人は莉奈を遠目に見る。これから何もかもを背負う少女の笑顔を・・・。





































































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