秘密の世界
莉奈は首をふる。すると、レイヤが莉奈をベットへと押し倒した。そして、莉奈の両腕を押さえつける。

「嘘だ。知ってたはずだ。」

レイヤの息が首もとにかかり、莉奈はびくっとなる。莉奈は足をばたつかせ、首を振り必死にもがいた。

「やめて!レイヤ!」

「なんで、そう無防備なんだ。男と二人きりで近くにベットもあるなんて、俺には誘ってるとしか思えないんだよ。」

「やめっ・・・つ」

レイヤが首筋をなめ、また莉奈に口づけをする。

「ん・・・はぁ」

莉奈は涙目になる。
すると、レイヤがするりと莉奈から離れた。そして、

「・・・ごめん。」

と一言いい、扉を開け出て行った。
莉奈はふるえる体を必死に抑え、ベットに潜り込む。

(・・・なっなんだったの?今の。もう何が何だか分からない。レイヤが私のことを好き?私はそれを知ってた?やだっやめてなんかこわい。考えたくない。体がふるえてる。でも・・・。)

莉奈は布団の中で横になり、自分のひざを抱えこんで丸くなった。

(でも、レイヤとのキス、いやじゃなかった・・・。)

莉奈は自分の唇にそっと指をおく。けれど、すぐにはずし顔を手で覆った。

(あのときのレイヤ、なんかいつもと違くてこわかった。どうしよう。今日、晩餐会でレイヤと顔会わせられないよぉ。)

莉奈はベットの中、1人で泣いていた。





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