秘密の世界
「いったー」


前を見ていなかったため、前に歩いている
人の背中にぶつかってしまったのだ。


莉奈はとっさに頭を下げた。


「すっすいません。」


「大丈夫?」


顔を上げてみるとそこには成績優秀、イケ
メン、天使のような優しい笑顔で女子に大人
気の天槻 圭(あまつきけい)がいた。


「けっ圭くん!?」


莉奈は顔を赤らめた。


「えっ僕のこと知ってるの?」


「知ってるも何もすっごい有名あっ・・・な
んでもない。」


(そういえば圭くんってすごい天然で自分が有名人なこと知らないんだった!)


「有名・・・僕何かしたっけ?」


莉奈は後ろを振り向いた。そして、ガッツポ
ーズ。


(でも、ラッキー!だってクラス遠くてなかなか会えないんだもん。)


「ちょっとそこのあんた何やってんのよ!」







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