俺様男子と同居中…!?
「ほらよ。」
「わ!」
あたしはとっさに手を開く。
手のひらに落ちてきたのは、水の入ったペットボトル。
「そこに自販機あったから。」
さっきここ離れたのは、自販機行ってたからか。
あたしが酔ってると思って、わざわざ水買ってきてくれたのか。
「あ、お金!…150円?」
「いいよ、別に。」
「いや、悪いって!」
たかが150円、されど150円!
「クリスマスプレゼントってことで。」
まぁ、今日はイヴだけども。
「あ、ありがとな。」
「ん。」
「…クリスマスプレゼントにしては、しょぼいけどな。」
「んだとー!?
文句言うなよ!」
「ははっ!!わりーわりー!」
いや、でも、プレゼント150円って。
しかも水って!
「ったく…」
そう言いながらも、早乙女が笑っていたのを、あたしは横で見ていた。