俺様男子と同居中…!?


「ねーねー、そこの彼女達♪
二人?」


「俺達と遊ばなーい?」


そう言って俺と小牛田の前に現れたのは、見るからにチャラそうな金髪男。


年明け早々ナンパかよ!


しかも俺男だし!



「…と、あれ?」


一人の男は小牛田の方を見た。


「君…
着物着てるから女の子と思ったけど…もしかして、男?」


「え、女装?
まじかよ〜!」


…こいつ達!!!


「おい!」


俺はチャラ男二人に近づく。


「小牛田にあやまれ。」


「ちょ、別にいいって早乙女!」


「いいわけないだろ。」


いいわけない。


小牛田はいつも笑ってるけど、男っぽく見られるのを嫌がってるのを俺は知ってる。


気持ちがわかるから。


俺も女っぽく見られるのいやだし。


「あやまれ。」


俺は、チャラ男二人に近づいて、思いっきりにらみつけた。


「「す、すいませんでした…」」


…案外あっさり謝ったな。


「あ、あの!」


まだなんかあんのかよ。


「あの…連絡先交換してもらえませんか!?」


は?


「すっげータイプなんです!」


はい?


「あんな近づいて上目遣いで見られたら…もうたまんねえよ!」


上目遣いって…


俺、にらんだつもりだったんだけど!



全く効果なしかよ!


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