俺様男子と同居中…!?
ーーー…
ーー…
ー…
「…はぁはぁはぁ…」
全速力で走って、理人くんの家に着いた。
「ごめんね、葵ちゃん。
近いって言っても、結構濡れちゃったね。」
「ううん!
全然平気だよ!」
それにしても…
理人くんの家、めちゃくちゃ大きいんですけど。
シンプルだけど、お洒落で、広々としてる。
もしかして理人くんって、かなりお金持ちなんじゃ…。
「風邪ひいちゃうから、シャワー浴びておいで。」
「え!いいよ、いいよ!
そこまでお世話になるわけにはいかないよ!」
「そんな他人行儀なこと言わないで、ね?」
理人くんはそう言って、バスタオルと着替えをあたしに渡す。
理人くんって本当に面倒見が良いっていうか、世話好きっていうか。
優しいよね。
「…じゃあ、お言葉に甘えて。
ありがとう!」
「どういたしまして。」
あたしはシャワーをお借りすることにした。