俺様男子と同居中…!?
「それで、あいつのことは調べられたのか?」
「はい、大変申し上げにくいのですが…
今は結婚していらっしゃって、姓も”獅子堂”に変わっていました。
理人坊ちゃまと同い年のお子様もいます。」
「やはりな…」
父さんはため息混じりにそう言った。
”やはり”…?
「父さん!
それ、どういうこと!?」
僕は盗み聞きをやめて部屋に入った。
”やはり”って、どういうことだよ!?
母さんがもう帰って来ないって、父さんは知ってたの!?
知ってて僕と使用人を日本に行かせたの!?
その事実を知るために…。
「父さんは悲しくないの!?」
僕と父さんは、母さんに捨てられたんだよ!?
裏切られたんだよ!?
どうしてそんなに平気そうな顔してるんだよ…。