俺様男子と同居中…!?
「何座り込んでるの?」
理人くんは何事も無かったように、あたしの元へ歩きて来て、そう声をかけた。
「…」
「もしもーし。
聞いてる?
葵ちゃん?」
理人くんは、座り込んでるあたしの目線に合わせてしゃがみ込んだ。
そして、あたしの顔を覗き込んだ。
パシッ…!
あたしの手は、理人くんの顔を引っ叩いた。
「…痛ってぇ!?
急に何して…」
理人くんは、あたしの顔を見て怒鳴るのをやめた。
多分あたしの顔見てドン引きしてる…
あたしの目からは、涙が信じられないほど溢れていたから。