俺様男子と同居中…!?


「なんか知んねえけど…
ドキドキすんだよ。」


話が、読めない。


本当…どうしたの?


「こんなの、初めてだ…。
なんなんだ?
葵といるだけで、こんな…
葵にキスしようとしただけで、こんなに…」


純は、自分の髪をぐしゃぐしゃっとした。


「悪ぃ…
先帰るわ。」


純は、そう言い残して、教室を出た。


「純!
ま、待って…」


「もう道覚えたから。
心配すんな。」


その心配してるんじゃないよ。


純、一人で抱え込まないでよ。

兄妹なんだから、相談してくれたっていいじゃん。





「バカ…」





教室の中で、あたしは一人…

そう言った。

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