俺様男子と同居中…!?
「ただいま…」
「おかえり、葵!純く…って、あれ!?
純くんは?
一緒じゃないの?」
ギクッ…
痛いとこつくなぁ、ママ。
「てか、純…
まだ帰ってきてないの?」
「そうよ。
ママ、てっきり葵と一緒かと思ってた…」
そうなんだ。
あたしより先に、学校出たはずなのに。
迷ってんのかな?
純、超方向オンチだし。
「あたし、その辺見てくるよ。
純…迷ってるかも。」
「じゃぁ、純くん帰ってきたら、ケータイに電話するわね。」
「うん!
…じゃ、行って来ます!」
あたしは、勢いよく家を出た。
…どこに居るんだろ?
「純ー!
純ー!」
あたしは、純の名前を呼びながら、近所をまわった。