おおかみくんと1週間



「うさぎおはよ。どうしたの?そんな疲れた顔して…」


「おはよー沙久ぅ…。まぁ、色々あってさぁ…」


来て早々に机に突っ伏した璃兎のもとにきたのは沙久。

沙久は心配そうに眉をハの字に下げ、声を掛けた。


璃兎は疲れ切ったように顔を上げ、返事をした。



「なんかあったら言いなよ?いつでも相談乗るから」

沙久はニコッと綺麗な笑みを浮かべそう言った。


「うん。ありがとう沙久」


璃兎も柔らかく微笑みそう返す。


じゃあね、と言い沙久は自分の席に戻っていった。



「はぁ…」


沙久が戻ると、何回目か分からない溜め息を再びついた。


「(授業中、寝ないようにしなきゃね…)」


眠たい目を擦りながらそう思った。



しかし


眠たい目はすぐに覚めることになる。




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