【完】恋花火
その後何度もお金をつぎ込んだ彼方だったがついに!
『倒れた!おっちゃん、倒れた!』
「はいよ。兄ちゃん頑張ったな。彼女さんにかい?」
か、彼女!?
『ち、違いますよ!』
…分かってるよ?
でもさ、これ聞いたら恋愛対照じゃないのまる分かりだよ。
『ほら若葉…』
彼方からくまを貰おうとした瞬間…
「真城くん?」
可愛らしい声が聞こえた。
『橋本…』
優莉ちゃんがいた。
「あ、若葉ちゃんもいたんだ」
優莉ちゃんの目が怖い。
邪魔と言っているような…そんな感じ。
「…2人で来たの?」
『うん』
「若葉ちゃん、あたし真城くんと2人で回りたいの」
『は?』
え…?
「若葉ちゃんもう満足したでしょ?…どっか行ってくんないかな?」
笑顔で言った優莉ちゃん。
『橋本何言ってんの?』
「わ、わかった…。あたし邪魔だったね!!ごめ…」
『若葉…?』
「じゃぁ…ね」
『若葉!!』
彼方はあたしの腕を掴んだ。
「はなしてよ!」
あたしは彼方の手を振りほどき、走った。
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