Ryo×Ryo


"くそ真面目な進学校"



それが入学式早々

私がこの高校に受けた印象だった



お前ら全員サイボーグか!


と,叫びたくなるような


授業開始30分前に登校し
机に向かってせっせせっせと
予習に励む毎朝の異様な光景。


休み時間はおしゃべりや携帯より
勉強、読書。



そんな習慣を身に付けているのは
1人や2人ではない。

クラスの大半がそうなのだ。


その神聖な儀式を怠っている私は
規律を乱す存在というワケ。



髪の毛は金に近い明るい茶色

ロングヘアーで
たいていはぐるんぐるんに
コテで巻いている。



化粧はといえば

まつ毛はばっさばさのつけまつ毛
太いアイライン
どぎつい眉毛に
濃いブラウンのアイシャドウ


膝上15センチの
ミニスカートの下に
つき出してるスレンダーな足には

平置き180センチにもなる
真っ白な長いルーズソックスが
重そうにまとわりついている。


左耳に2つ、右耳には3つの
ピアスが空いていて



まあ俗に"ギャル"と呼ばれる
人種に属するわけだ。



そんな容姿の私が
クラスメイト、
いやこの高校に所属する人間と
馴れ合うことなど
出来るはずがない。



友達のいない高校生活…

そんなのありかよ。

返せよあたしの青春!!!



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