Ryo×Ryo
そいつは椅子で
あぐらをかいてる私と
同じ目線までしゃがみ込み、
私の顔を澄んだ瞳で覗き込んだ。
「何シカトこいでんだよ、くそ女」
「は?くそ女?あたしが?
なんだてめぇ。
初対面早々ケンカ売ってんのか。
くそはてめぇだろーが。
つか、誰だお前」
「お前なぁ…
女が"お前"だの"てめぇ"だの
汚ねぇ言葉使ってんじゃねぇよ
品がねぇぞ」
「初対面のチャラ男に
品位どうのこうの
説教される覚えはねぇんだよ」
「誰がチャラ男だバカ!
可愛くねぇ女…。
まあいっか!
俺はD組の香川 涼
お前友達いないらしいな!
俺が仲良くしてやるよ!」
何を言っているんだこの男は…
「待て待て待て!
カガワ "リョウ"?
あたしの名前
ぱくってんじゃねぇよ!
つか、友達とかいらねぇし」