囚われの身







「帰るぞ。」



「うん。」







その男の手に引かれながら長い廊下を歩く。







「…ねぇ、私の事…




好き?」






私の手を掴んでいる男を見つめる。





「…あぁ。好きだよ?急にどうした?」







「いや、何でも無い。聞いてみたかっただけ。」







「何だそれ。」






男はそう言ってフッと笑う。









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