ブルーローズ ～私が死んだ理由～

　つい結婚を期待して、「10年後、あなたの横には私じゃない別の女性がいるんだろね」と愛を試しても、「先の事より今が大事。今が良ければ、それでいいじゃん」と、永遠の愛は保障してくれない。私は彼にとってただの通過点で、いずれ捨てられるんだと思うと、「付き合うからには、結婚も考えてる」と、一時でも希望を与えてくれた和哉の方がマシに思えてくる。
　ﾒｰﾙも3日に1度、「今から仕事」とだけ。私からﾒｰﾙしても「忙しい」の一点張りで、もう、赤ずきんちゃんとは呼んでくれない。忙しいのに、無職の私が「かまって」とは言えないから、黙ってﾒｰﾙが届くのを待っていれば、1週、2週…と届く気配なし。仕方ないから催促すれば「忙しい」と、仕事を邪魔した自分を責めずにはいられない。
　そのまま彼から2度とﾒｰﾙが届く事はなかった。別れの言葉もないまま、交際開始から1年2ヶ月後、ﾒﾙ友のように関係は終わった。
　一部のﾈｯﾄ住民が、これを喜んだのは言うまでもない。


　地元ｻｲﾄの掲示板に元彼との事を綴ったら、「理解出来ない。知障(知的障害)だろ」と言われた。
　別のｻｲﾄでは高校の同級生数人と再会したが、経験を元にｺﾒﾝﾄを返していたら、ｽﾚ主に「自分の事を話し過ぎ。ｺｺは私が皆と会話するために立てたｽﾚｯﾄﾞだ」と、追い出された。
　また、当初は好意的だったﾈｯﾄ仲間のKは、ﾈｯﾄ依存症＆自己愛型のトラブルメーカーだったらしく、直感的に接触を避けようとしたところ、返信を求める私書箱ﾒｰﾙが殺到。昼夜問わず、大量に送られてくるﾒｰﾙに「怖い」と無視した結果、彼女の怒りは爆発!!
　「もう、私のホームページに来ないで…怖い。去れば、この事はもう書かないし、あとで書き込みも消しておく。去らなきゃ、名前だすよ？」
　他の閲覧者も考慮して、イニシャルで掲示板に書いたら、Kは不満げに去って行った。
　だが、元は彼女の友人だという被害者も多数おり、その暴露大会に私も参加。「おおやけにしない」というKとの約束を破ったせいか、その日からまた匿名の誹謗中傷･脅迫ﾒｰﾙが私書箱に多数届くようになる。