ブルーローズ ～私が死んだ理由～

　自分のした事は棚上げし、相手をひたすら責めまくる。人の揚げ足を取ってばかりで、反論しても余計にこじれるだけ。Kのいるｽﾚｯﾄﾞには必ず現れるYという女性は、Kと同一人物である事が判明。複数の人物になりすませば、どこかでボロを出すだろうと投稿内容をチェックする中で、彼女に反論すると、なぜかそのｽﾚｯﾄﾞは荒らしによって100まで埋まったり、「自分がした事を、されたように書いている」と言う被害者もいた。
　検証の結果、私書箱ﾒｰﾙは彼女が犯人という意見で全員一致。その攻撃も次第におさまったが、数ヶ月後、Kがかつて被害者である元友人と作ったホームページを発見。今はKが独り言やﾃﾞｰﾀ置き場として使っているようだが、その中に私のホームページのアドレスと、「ヤリマンで簡単にやらせてくれる。実績あり」の文章を見つける。
　日付は、私書箱への攻撃が止まったずっと後。彼女の怒りがまだおさまっていない証拠だろう。不感症でＨはつまらないから、自分から求めた事はないが、それを『ヤリマン』と言われるのは納得いかなかった。

　ﾃﾚﾋﾞを見れば、引きこもり専門の熱血教育者 長田百合子の特集と、新人社員にｽﾎﾟｯﾄをあてた『地獄の社員研修』を見て脅え、別の特集を見た祖母に「忍も施設に入れようか」と言われ、ﾄﾞｷｯとする。
　半ば冗談かと思っていたら、どこかに電話して施設の所在地を問う姿に、「あぁ、私は捨てられるのか。施設じゃ福岡の時みたくｺﾞﾊﾝも食べられないな。怒鳴られて腕を切りまくって、逃げても、私は家族に捨てられたんだから家には帰れない」と、餓死を想像した。
　結局、施設行きの話はなくなったが、他県に住む親戚の子供がやって来た時は、2階にあがってこないかとﾊﾗﾊﾗ。もし、何も知らず無邪気な顔でやって来て、開かずの扉に拒絶されたと心の傷を与えてしまったら…家にいれば安心という問題ではない。