イケメン5人のお姫様
茶色のサラサラとした髪が、視界の端っこに映り、初めて隣の人の存在に気づいた。
チラッと隣を見ると、その人もこっちを向いていて、バチッと目が合った。
わぁ…きれいな人だな…。
吸い込まれそうな目してる…。
そんな目にあたしは、逸らせず、少しの間見詰め合っていた状態だった。
「そんなに見つめて…惚れた?」
顔を近づけてそう言われ、あたしは自分で、顔がバッと赤くなるのがわかった。
「ち、ちがっ!!」
「ふっ、可愛いねーなんか初々しい。」
「…なっ!!」
暑い…。
あたしは自分の手で頬を挟んだ。
「俺、凛野 聖(リンノ アキラ)。お隣同士よろしくねー、も・も・か♪」
下の名前で呼ばれ、さらに赤くなるあたし。
「聖、初対面の子にそんなことしないの!!」
「てめぇは俺のおかんか。」
「そんな子に育てた覚えはありません!」
「陸に育てられた覚えもありませんが。」
「うぅー!!!」