イケメン5人のお姫様



陸と聖がそんな言い合いをしていたとき、ガラガラッと教室のドアが開いた。


「寝坊しましたーすみませーん」

「…。」


入ってきたのは、能天気っぽい人と、黒縁メガネをかけたクールそうな人。


「小野くんに龍瀬くん。また寝坊ですか…」


先生の呟きなんか気にせず二人は、自分の席に行こうとする。


「蓮ー!音哉ぁ!おはよー☆」

「おはよーさん!」

「おうっ!」

「…ん。」


陸と健斗の挨拶に、返事をした二人。
めがねをかけた人は、聖の隣に。
能天気っぽい人は、陸の前に座った。


「あれ?なにこいつ。女じゃん」


陸の前に座った人が、あたしを指さしてそう言って来た。
何こいつって…。桜井桃香ですけど!!!!!


「蓮!手出しちゃだめだよ!!」

「出さねぇし、あんなやつになんか。」


…はぁぁぁ!?
黙って聞いてりゃ、なんでもかんでも言って!!
むかつく奴…。


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