イケメン5人のお姫様



「ひどい…ひどいわ…。」


「え…っ」


「お母さんだってしんどいのよ?わかってくれると思ったのに…。」


手で顔を覆うお母さんを見ていると、これ以上何も言えなかった。


「わ、わかったって…。行くから、あたし行くから!だから泣かないでよ…」


「ほんと…?」


「うん。」


パァッと、笑顔になるお母さん。

はっ?
いや、あの…は?
嘘泣きかよ、おい。


「じゃあ、明日からだから、頑張ってね☆」


「明日とか早すぎません?」


「だって、タダよ?」


「いや、もうタダはわかったから!!」


「じゃあ、頑張ってね!」

そう言って、手を振って部屋から出て行ったお母さん。

はぁ…。
もうやだ。


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