イケメン5人のお姫様
「陸うるさ……はぁ!?」
ドタドタと部屋に入って行く陸に、本から目を離す蓮は、2度見をしてから、大きな声を出した。
その声とともに、他のみんながこっちを見た。
「あれ…桃香じゃん。」
聖は、目を見開いてこっちを見てる。
蓮は、うざそうに…睨んでる…?
健斗は、全く戸惑いなんかなく、このことを知っていたかのように、微笑んでた。
メガネくん…名前聞くの忘れてたや。
メガネくんは、ソファーで寝ていた。
そう。同じ部屋なのは、このみんなだった。
「今日から桃香ちゃんと一緒なんだよ!!」
「ん……うるさぃ……」
陸の大きな声で、目覚めたメガネくん。
あたしは、隣の陸の服の裾を、ちょんちょん、と引っ張った。