イケメン5人のお姫様



「なぁ…」


龍瀬くんに呼ばれて、あたしは頭を傾げた。


「ももは………」


龍瀬くんは、言いにくそうな顔をして、一旦言葉を切った。


「いや、やっぱなんでもない」

「えぇ!?」

「うるせぇ、声でかい」

「言ってよ!」

「言わない。自分で思い出して…」


思い出す……?
なにを!?
あたし龍瀬くんになんかしたっけ?

……まぁいいや。


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