イケメン5人のお姫様
「桜井桃香です…よろしくお願いします!」
一応バッチリ笑顔で言えたはず!
「じゃあ、桜井さんは、あの空いてる席に座ってくださいね。」
窓際の一番後ろだ!
あたしの一番好きな席だ。
やったー!
あたしは少し小走りで、自分の席に行った。
「やっほー!」
「あっ!朝の人!」
あたしの前の席で、ピースをしてるこの人は、朝会ったあの人だった。
「俺、東 健斗(アズマ ケント)!健斗って呼んでなっ!」
「えー?何々?健斗知り合いなの?」
「おう!そうやで、知り合い。ええやろ♪」
「ずるーい!」
健斗の隣、あたしの右斜め前で、騒いでるその子。
「えっとえっと!僕、陸だよ、加藤 陸(カトウ リク)!呼び捨てでいいから!よろしくね、桃香ちゃん!」
「は、はい!よろしくお願いします!」
陸は、分類でわけるとしたら可愛い系。
少しクルッとなった栗色の髪の毛に、大きい目。
背は低め。
…って言っても、あたしより全然大きいけど。