Stare Melody
さり気なく葛城が友達(藤宮という名前だった)に張り込んでから二日。オレたちは目撃証言などを集めに走った。
その結果、藤宮の線は濃くなった。何人かがラブレターを机や下駄箱に入れるのを見たらしいのだ。
……机や下駄箱って!ベタ過ぎんだよ!
というのは置いといて。
だからしっかり張り込んでいたら、隙が無くなったのか大した動きもなく日ばかりが過ぎていった。
「何にもないな。」
ちゃっかりオレは椎名の淹れた紅茶と(コイツも紅茶を淹れるのが上手い)、結奈が持ってきたクッキーを食べながら、仕事中の椎名に問い掛けた。(ほらそこ、仕事中なのにとか言わない。)
「泳がせてみる?」
嫌ーな笑いを浮かべている。こっちまで背筋が凍りそうだ。
「したら、尻尾出すかな?」
「しなくても、そろそろ痺れを切らして自分から出てきそうやけどな。」
ひょいと椎名もクッキーをつまむ。あ、ココア味美味しそう。
「何か大きな証拠があれば引っ張ってこれるんだけどなあ。」
いつの間に来た相原がクッキーを口に運びながら言った。
……お前は刑事か!っていうかいつ来たよ?
「そうやな、まだヘマしないんか。意外とやるな。」
……感心してる場合じゃないですよ椎名さん。
「あ、今日の担当俺だった。じゃあお先に。」
「おう、お疲れさん。また明日な。」
「また。」
結局何しに来たのか分からないまま相原は去っていった。再び二人きりに。椎名はまたパソコンに向かっている。
また疲労が溜まって倒れても知らないんだからな、と思って肩を揉んでやる。
……ってドコのツンデレキャラ!?
じゃなくて、まあそういう細かい補佐もオレの仕事だろうと。(普通の仕事は殆ど他の人がやってくれるから)
その結果、藤宮の線は濃くなった。何人かがラブレターを机や下駄箱に入れるのを見たらしいのだ。
……机や下駄箱って!ベタ過ぎんだよ!
というのは置いといて。
だからしっかり張り込んでいたら、隙が無くなったのか大した動きもなく日ばかりが過ぎていった。
「何にもないな。」
ちゃっかりオレは椎名の淹れた紅茶と(コイツも紅茶を淹れるのが上手い)、結奈が持ってきたクッキーを食べながら、仕事中の椎名に問い掛けた。(ほらそこ、仕事中なのにとか言わない。)
「泳がせてみる?」
嫌ーな笑いを浮かべている。こっちまで背筋が凍りそうだ。
「したら、尻尾出すかな?」
「しなくても、そろそろ痺れを切らして自分から出てきそうやけどな。」
ひょいと椎名もクッキーをつまむ。あ、ココア味美味しそう。
「何か大きな証拠があれば引っ張ってこれるんだけどなあ。」
いつの間に来た相原がクッキーを口に運びながら言った。
……お前は刑事か!っていうかいつ来たよ?
「そうやな、まだヘマしないんか。意外とやるな。」
……感心してる場合じゃないですよ椎名さん。
「あ、今日の担当俺だった。じゃあお先に。」
「おう、お疲れさん。また明日な。」
「また。」
結局何しに来たのか分からないまま相原は去っていった。再び二人きりに。椎名はまたパソコンに向かっている。
また疲労が溜まって倒れても知らないんだからな、と思って肩を揉んでやる。
……ってドコのツンデレキャラ!?
じゃなくて、まあそういう細かい補佐もオレの仕事だろうと。(普通の仕事は殆ど他の人がやってくれるから)