続・俺の天使


でも、俺の周りにはそのグループを知ってる奴があまりいない。

だから1人で曲聴いたりしていた。
寂しかったけど。

でも俺の影響で萌香もそのグループが好きになった。

俺と萌香はイヤホンを片耳ずつして登下校した。


「この曲ホントいいねっ
 遥樹、勧めてくれてありがとね」


俺はいいことしたつもりねーけど。
萌香が喜んでるならいっか。


「どういたしまして」


俺はそう言いながら萌香の頭をなでた。


「皆なんでこんないい曲知らないのかな?
 絶対損してるよ!ね!」

「そうだな。
 萌香がこの曲に興味持ってくれたときすげー嬉しかった」

「遥樹が好きなモノはあたしも好きだよ」


そんな嬉しい言葉を今ここで言うな。
道端だぞ?
ダチとか周りに居るんだぞ?
俺我慢しなくちゃいけねーじゃん!

いや…見せつけるのもあり?
でも萌香が嫌がるか。


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